Department of Analytical & Bioinorganic Chemistry
20世紀における生命金属元素の精密計測技術、生体分子の分離技術の進歩、分子生物学の黎明と進歩、加えて遺伝子・タンパク質科学・細胞工学の新技術開発と、それらによる金属タンパク質・金属酵素・金属トランスポーターの新発見により、生体と金属との関わりについてパラダイムシフトとも言える発展が見られました。
そして、21世紀にはこれらの技術と知見を基盤として、これまで未知の領域であった生命金属元素の新機能や健康・疾患との関係が解明されようとしています。いわゆる、メタロミクス研究の新展開が始まっています。わが国の薬学領域においては、1982年(昭和57年)以来、それまでの生体金属に関する個別的な研究を統合して「金属の関与する生体関連反応シンポジウム」が組織され、国内のみならず国際的にも生体関連金属元素の研究に大いに貢献してきました。
これらの実績を踏まえて、ケミストリーとライフサイエンスを統合した学問領域を基盤とする薬学において、21世紀の新しいメタロミクス研究を目指す必要性と使命を感じ、生命と金属をテーマに分析化学、物理化学、生物無機化学、有機合成化学、放射化学、生化学・生理学、分子生物学、薬物動態学、応用薬理学、診断・治療学の多領域にまたがり、領域横断的に研究活動を行なっています。全ての研究領域を網羅することは1研究室では不可能であり、21世紀に新展開が期待されるいくつかのトピックスを取り上げて日夜研究に取り組んでいます。
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