「セラノスティクス(Theranostics)」は、治療(Therapeutics)と診断(Diagnostics)を組み合わせた新しい医療技術で、患者個々における病態像を正確に捉えた上で、適切な治療を施すことが重要であると考えられている。

セラノスティクスを実現する診断技術として、生体分子イメージング技術が重要となりる。生体分子イメージング技術は、生体での細胞/分子レベルの生理的・生化学的・分子生物学的なプロセスの空間的・時間的分布をインビボで画像化し、評価する方法であり、医薬品開発、臨床画像診断、さらに広くライフサイエンス研究で応用されている。

 

本研究室では、

①種々の疾患(がん、糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、循環器疾患など)を対象としたイメージングプローブの開発と画像化

②開発したプローブを用いた生体機能や病因の解明

③RI内用療法薬剤の開発

④核酸や抗体を用いた診断薬・治療薬の開発

⑤イメージング手法を用いた膵島移植の新規評価法の開発など再生医療への応用

⑥マイクロドージングを利用した創薬研究への応用

⑦中性子捕捉療法(BNCT)用薬剤の開発

などを行っている。