教授

安井 裕之

学位
博士(薬学)

研究分野
健常-未病-病態の診断と予防医学の実現を目指すヒューマン・メタロミクス研究

  • バイオメタルのアップダウンおよび金属同位体変動による早期疾患診断
    人が健康を損ない病気になる前の段階にあたる「未病」の状態で、恒常性を司るバイオメタル(生命金属元素)は異常値を示し始めます。既存の検査では判別できないより早期の診断を可能にするため、ICP-MS装置を駆使して数十種類の生命元素を一斉検出し、その変動により診断する方法を研究しています。
  • バイオメタル医薬品の摂取による生活習慣病の予防と治療
    多くの生理機能や病態発症と関係が深い生命元素である「亜鉛」を医薬品仕様にし、通常の食事より積極的に摂取することで、糖尿病や肝炎といった生活習慣病の予防や改善を促す新しい方法を研究しています。

キーワード
ヒューマン・メタロミクス、バイオメタル、網羅的生命元素分析、金属同位体診断、生命錯体、活性酸素イメージング、生活習慣病、未病と老化、医薬品分析、トランスレーショナルリサーチ

好きな言葉
社会的共通資本を意識し、守り抜く/先代の遺産を次世代に伝えるのが現役の役割

 

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助教

内藤 行喜

学位
博士(薬学)

研究分野
生体必須微量金属元素(バイオメタル)を用いた新規医薬品の探索研究

  • 細胞および実験動物を用いたバイオメタルのシグナル伝達の解明
    バイオメタルは生体内でいろいろな作用を示すことがわかってきています。その作用を病気の治療に活かせないかという切り口で研究をしています。特に、バイオメタルが生体に及ぼす影響をシグナル伝達という観点から明らかにしています。
  • バイオメタルを利用したメタロミクス研究
    メタロミクスは、生体を構成する元素の機能と役割を体系的に解明する学問のことをさします。様々なバイオメタルと様々な有機物を組み合わせた錯化合物を合成し、生体での利用効率が高く、生体での機能性を高めた化合物の探索をしています。

キーワード
細胞培養、シグナル伝達、糖尿病治療、生物無機化学、亜鉛錯体、メタロミクス研究

好きな言葉
時代の波に流されない/思い立ったが吉日

 

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助教

西藤 有希奈

学位
博士(生命科学)

研究分野
必須微量金属(バイオメタル)のホメオスタシス維持・破綻機構の解明

  • 生体内の亜鉛ホメオスタシス制御に寄与するトランスポーターの機能解析
    亜鉛は創傷治癒・味覚・免疫機能の維持などおいて重要な役割を果たす必須微量金属元素です。生体内の亜鉛ホメオスタシスは多数の亜鉛トランスポーターによって厳密に制御されています。亜鉛代謝に密接に関与する亜鉛トランスポーターがどの様に亜鉛代謝を調節しているかについて、その発現制御機構に着目し研究を行っています。
  • バイオメタルの相互作用に着目した、亜鉛欠乏に伴う病態の進行メカニズムの解明
    生体内における亜鉛欠乏状態は、様々な疾患の発症に関与することが知られます。これら疾患の発症過程における亜鉛動態の変化と、関連タンパク質の発現や活性の変化を、疾病進行度と関連づけて比較解析することで、亜鉛恒常性の破綻に起因する疾患発症の分子メカニズムの解明を目指します。また、亜鉛動態の変化は、他の生体金属の恒常性にも影響を与える可能性から、誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)、レーザーアブレーション元素イメージング装置、放射性トレーサー分析、SPECT画像解析装置などの高度な分析手法を活用し、亜鉛以外の生体金属の動態制御にも焦点を当てながら、病態進行のメカニズム解明を目指します。

キーワード
細胞生物学、生化学、動物細胞培養、微量金属トランスポーター、微量金属ホメオスタシス

好きな言葉
継続は力なり

 

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